1月 富士山とオリオン座/山梨県 湖に映る富士山と輝くオリオン座。こんな光景を見るには第一の関門である新潟からの山越えし、西高東低で荒れ狂うホワイトアウトした峠を越えなければならなかった。そんな苦労も、この幻想的な光景が帳消しにしてくれた |
2月 紫金山・アトラス彗星 / 新潟県事前の予報では、大彗星の崩壊や消滅が囁かれていた「紫金山・アトラス彗星」。しかし、10月中旬には立派な尾を引いて西空に輝きを放った。その形は日ごとに変わり、私の心に深く刻まれる思い出の大彗星となった。 |
3月 日本海と佐渡島新潟平野にそびえる弥彦山から望む日本海。その静かな海に浮かぶ佐渡島は、どこか神秘的だ。2024年、「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、その瞬間はまるで夕日の中で輝くような美しい光景となった。 |
4月 雪上桜と日周運動 / 新潟県残雪の中で、桜がひっそりと咲き誇り美しい星空との饗宴は素晴らしい。雪が早く融けて、この光景を見られない年もある。その姿は、越後の遅い春の訪れを静かに告げているかのようだ。 |
5月 桜咲くころ/新潟県新発田市・加治川堤には6千本の桜が並び、遠方には二王子岳の雄大な姿が見える。この光景を星空と共に収めたいと何度も挑戦したが、霞や光害に悩まされ、満足のいく写真が撮れなかった。そこで、新たなフィルターを使い、星々と山々の美しさを鮮明に浮き立たせることに成功した。 |
6月 星空に響く蛍の舞 / 新潟県遠くの夜空に広がる銀河と、小川のほとりで光を放ちながら舞う蛍たち。今年もこの美しい光景を目にできたことに感謝し、自然の息吹を感じる幻想的な一瞬だった。 |
7月 粟島・仏崎と銀河 / 新潟県年に数回訪れる粟島。そのたびに大自然の美しさに心奪われ、いつか仏崎から昇る銀河を撮りたいと夢見ていた。そしてついに、地元の協力を得てその瞬間を迎えた。星々の海が夜空に広がり、右手にはイカ釣り船の緑のLEDライトが静かに輝いていた。心が満たされる瞬間だった。 |
8月 ポン・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)2024年は、彗星の当たり年で、春はこの「ポン・ブルックス彗星」が明るくなり、楽しませてくれた。コマから複雑に伸びる尾は、まるで天女の羽衣のようだ。 |
9月 向日葵と銀河 / 新潟県向日葵と星を一緒に撮影する際、どちらにピントを合わせるかは悩ましい。そこで、星と花それぞれにピントを合わせて2枚撮影し、組み合わせて美しい作品に仕上げた。時には、ぽつんと一本だけの向日葵が、夏の終わりを感じさせる風情を醸し出す。 |
10月 照紅葉と星空 / 新潟県雪化粧された山々と錦色の装いを月明かりが照らし、さらに美しさを増す。そんな峠道を1台の車が通りそのライトの軌跡がさらに彩りを添えてくれた。そんな越後の風景、まもなく長い冬に閉ざされてしまう。 |
11月 北斗七星を包み込むオーロラ / 山形県10月、太陽活動が再び活発化し、10月10日から11日にかけて国内各地でオーロラが現れた。その神秘的な光景の中、北斗七星は地平線に沈むことなく、赤く染まる空を静かに通過していく。その姿は、オーロラの輝きと共に、忘れがたい一瞬として記録できた。 |
12月 北極光 / カナダ・イエローナイフ太陽活動が活発な2024年カナダのイエローナイフで、息を呑むほど美しいオーロラに出会った。夜空を舞う光のカーテンは、静寂の中で輝き、心を奪われる瞬間であった。自然の壮大さを前に、時間が止まったように感じ、その美しさは一生忘れられない感動として胸に刻まれた。 |